健康保険の限界

2016-02-12

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この文章は現在の保険制度の仕組みの限界を感じ、そのために効果を出しているのではないだろうか

高齢者先進国 日本で生まれた話題の急成長産業

 

猛スピードで進んでいる日本の高齢化に特効薬があるかと問えば、「そんなものがあったらとっくの昔に実施しているさ」と反論されておしまいだろう。特に既得権益が絡むとほとんど手がつけられない。

しかし、一方で急激な変化は、どんな産業であれ大きなビジネスチャンスを生み出す。つまり、少子高齢化に何とか対策をしなければと考えるとお手上げでも、この変化が何かビジネスにつながらないかと考えると、様々なアイデアが浮かんでくる。

保険を切り離し急成長

東京都中央区に本社を置くワイズは2014年2月に会社を設立して以来、急速に事業を拡大している。事業の中心はリハビリである。

リハビリとは事故や怪我、脳梗塞などの病気で身体の一部に障害が出たとき、それを回復させることである。「そんなものは病院や老健でおこなわれているじゃないか。何をいまさら。」と思われるかもしれない。

しかし、ワイズの会長によると、リハビリ事業は極めて将来性が高いという。なぜか

その秘密は、リハビリを国の保険制度から切り離したことにある。保険を使わず純粋に民間の事業としてはじめてみたら、想像以上にリハビリ難民が多く、またリハビリをしたくても満足できる環境が少ないことを実感したというのである。

 

しかも、日本は世界で最も高齢化のスピードが速いだけに、新しい市場が最も早く生まれる。そのため、顧客は日本だけでなく、今後、二本以上の速さで高齢化が進み始めるアジアからの顧客も見込める。実際、事業を始めて1年ほどなのに早くもネットで噂を聞きつけて、中国からリハビリの為に来日している顧客もいるという。

ワイズが2014年9月に始めた脳梗塞リハビリセンターは、東京や神奈川、千葉で現在5か所展開している。ここに治療に訪れる人は、保険を使わない、全て自費だ。その分高額になるが、保険では不可能だったサービスを受けられる。

 

日経新聞(2016.1.12)より転載

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